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もったいなか箱

 毎朝私がやっていることは、1万歩歩くことと生ごみの処理である。生ごみの処理方法は、もったいなか箱と言われる縦横それぞれ50センチ、80センチくらいの微生物のいる土の箱に家庭で出た生ごみを入れ、土とよくかき混ぜるのだ。土の表面を6等分してあるから、毎日一か所づつ生ごみを捨てると、7日後には元の場所に戻ってくる。そこを掘り返してみると、一週間前に捨てた生ごみはほとんど元の形状をしていない。微生物の分解能力に驚いてしまう。

 もったいなか箱は一石二鳥の役割を担う。一石目は、生ごみを出さず、市の処理負担を軽減すること。二石目は、肥沃な肥料を作ることだ。1年後には優れた肥料が出きるというから今から楽しみである。自宅の猫の額ほどの畑に撒いて、家庭菜園をやってみたいものだ。きっと美味しい野菜や果物ができるに違いない。

 なお、八代市内で230個のもったいなか箱が使われているという。もっと多くのもったいなか箱が普及すれば、市民の意識も高まり、健康も向上するだろう。

 自然の物質循環力をフルに活用し、自然が生む作物を食すれば健康で頑丈な身体を維持できるはずだ。自然が発揮している生命力を精一杯吸収すれば、身体も精神も生き生きである。自然から切り離されたものも概念も本物にはなり得ない。
 これが本当の自然主義思想である。

(2017年10月2日、寺岡伸章)
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