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久しぶりのブログ

 6年ぶりに風邪をひいてしまったが、ひどい風邪もやっと快復に向かっている。この10日間、熱が上がったり下がったり、布団に入ってから咳が止まらなくなったり、声帯が腫れて声が枯れたり、関係ないかもしれないが目の周囲が腫れたりして散々な目にあった。病院には4回も行き、高価な精力剤も買って飲んだ。
 先週末は、伊勢神宮の参拝のために海の見える鳥羽の旅館に泊まったのだが、熱で料理の味が分からず、温泉にも入らず、翌日には伊勢参拝もせず、すぐに新幹線の中で眠りながら帰京した。何のための三重旅行だったのだろうか。それでも、他の家族は無事参拝できたのだから善しとせざるを得ないのかもしれない。

 風邪をひかなければ、昨日から今日にかけて房総半島をぐるっと回る100キロウォーク大会に出場していたのだが、深夜には土砂降りになり、参加者は苦難の歩行になったに違いない。風邪による10日間の苦しみと100キロウォークの苦行を比べてみると、どちらがどうだったか分からない。慰めかもしれないが、風邪を罹患してよかったのかもしれない。参加していれば、今頃は風邪をひいて高熱にうなされていたかもしれない。

 わたしの風邪と時を同じくして故郷の熊本で大地震が発生し、大きな被害が出た。風邪の症状が目まぐるしく変わるように、地震の範囲と被害状況が刻々変わっていった。わたしの風邪がまるで地震の前兆ではないかと思われるほど、熊本地方を翻弄したのだった。風邪が収まりつつつあるため、地震も終息するのではなかろうかと安易な考え方に憑りつかれそうになる。そう願っている。

 熊本市から南へ35キロの八代市の実家は壁に数か所のクラックが入っただけの被害で済み、ほっと一安心だ。震度7級の地震が襲ってこなければ、来年には帰郷し、住むことは可能になるだろう。東京直下型地震を恐れるあまり、早く東京から離れたいと思っていたが、その行き先が大地震に襲われるとは皮肉なものである。地震を求めて移動するようにも映るかもしれない。

 故郷の再建や再生には時間と工夫が必要だろう。意見がまとまらず、関係者の力が分散すれば、若者が離散し過疎化が一層進むかもしれない。白熱した議論はこれから始まる。

 風邪が治れば、最初にすることは、熊本震災の犠牲者の黙祷と故郷の復興のために、100キロウォークを完歩することと決めている。祈りが天に届き、震災の疫病神を追い払うように願っている。ゴールデンウィークには実現したいものだ。その翌週末には帰省し、被災地のボランティア活動を行う予定だ。

 祈念、思索と議論、行動。
 この順序だけは譲れない。

(2016年4月24日、寺岡伸章)