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食と農で都会人を元気にする!

 1月18日(月)20:30~21:00、TBSラジオ「渋谷和宏 ヒント」という番組で、農商工連携サポートセンター代表の大塚洋一郎さんのインタビューが放送された。
「転換点に立つ日本の農業、今できること」というテーマで経済ジャーナリストの渋谷和宏さんとの対談だった。

 難しいことを考えないで、美味しい日本の食材を食べよう!地方に行こう!ということを、「ちよだいちば」、遊子川リコピンズ、亘理のイチゴなどの事例を中心に話していた。

 大塚さんは経済産業省の審議官の要職を務めていたが、55歳の時に突然官僚を辞めた。農業や食料をテーマにNPO法人を立ち上げようと、7年前にエリートの座を捨て、今までの世界とは異なる人生を歩み始めたのだった。
役人を辞めると言いだしたときに、奥さんは3か月も口を利いてくれなかったという。NPOを立ち上げたと言っても、最初の数年間は報酬のない厳しい状況だったが、それを支えたのは奥さんの仕事だった。

 大塚さんは有能な官僚だったが、霞ヶ関で国家を動かす仕事に生き甲斐を感じつつも、国民の一人ひとりの顔が見えない仕事に疑問も抱いていた。優しい心を持った人なのだ。
 ある日、大塚さんが自民党本部で党国会議員への説明のために待合室で待っていたとき。説明を終えて会議室から退室してきた厚生労働省の役人の顔を見たとき、どす黒い色をしていたという。集中砲火を浴びたのだろう。人間の顔の色ではないと思った。もうこの世界にはおれないと、衝撃を受けた瞬間である。
 官僚は国家を動かすが、それは反面で権力の分配をめぐる苛烈な闘いの場で生き延びていかなければならない。スポットライトの陰では、陰惨な闘いも待ち受けている。

 わたしは大塚さんが代表を務めるNPOの活動に何度も参加している。田植えや稲刈りなどの農業体験、耕作放棄地の開墾、東日本大震災の被災農家の支援、元気のある限界集落の訪問などを体験させてもらった。地方の美味しい食を堪能しながらも、農家の方々から笑顔と元気をいただいた。

 大塚さんは当初、官僚らしい難解な理念を振りかざして、農業と食料で地方と都会を連携させようと「肩に力が入っていた」が、しだいに誰もが共感し、参加しやすいリラックスしたものになっていく。
 地方の美味しいものを食べよう!
 地方に行って、地元の人と交流しよう!
 そこが好きになれば、移住しよう!

 このようなシンプルな考え方は誰もが理解でき、参加しやすい。美味しい食が嫌いな人なんかいない。旨いものを食べれば、笑顔がこぼれる。笑顔は心の交流の出発点である。

 忙しい人、行き詰っている人、生き甲斐が見いだせない人、病気がちな人は地方の美味しい食べ物とお酒をいたき、元気になろう。地方に行って、新鮮な空気と美しい田園で疲れた身体を休めよう。そして、自分の生命の息吹を感じよう。

 食こそ人生の原点である。

(2016年1月20日、寺岡伸章)
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