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Daily Archives: 2017年9月6日

防空壕を作ろう

 わたしの故郷八代市が米軍の戦闘機B25によって爆撃されたとき、死者は49名だったと記録されている。もちろん戦前のことである。
 戦前は日本全土に防空壕が盛んに作られたが、それは爆風から身を護るためだった。それでも、近くに防空壕のないときに戦闘機にかち合ったらどうすればいいだろうか。それは川に飛び込み、手で目と耳を抑えて爆風から身を護ることだ。目と耳は爆風に弱いから、護らないと、目は飛び出し、鼓膜は破れてしまう。これは戦時中の常識であったが、平和な時代が長く続いたためすっかり忘れられてしまった。

 北朝鮮がICBMミサイルと水爆と思われる核兵器の開発に成功し、脅威は急激に増した。北朝鮮の狙いは核弾道の開発で米国を交渉のテーブルに引き出し、金体制の存続の保証を取り付けようとしていると考えられているが、本当にそうなのだろうか。北朝鮮の幹部はそこまで冷静に米国等の動きを分析しているのだろうか。水面下で両国の交渉は進んでいるのだろうか。
 北朝鮮が仮に韓国や日本に先制攻撃を加えた場合、一斉に反撃され金体制が崩壊することは自明である。そのような合理的な判断をする仕組みがまだ維持されているのであろうか。そうであるならば、安心である。横須賀基地や佐世保基地が攻撃される可能性はない。

 しかし、何が起こるか分からないのが世界の歴史である。相手の出方を読み間違えることもあり得る。北朝鮮の暴発が第三次世界大戦を招くという危機も潜んでいるように感じる。核戦争になれば、世界中が放射能に覆われるため、2週間程度は核シェルターの中で待機し、地上に出ない方がよいと言われている。庶民は核シェルターを持ち合わせていないので、そうなれば命の保証はない。諦めるしかない。
 核戦争にならないまでも、通常兵器による戦争はあり得る。少なくとも個人レベルでいざという時に備えておくべきではないのか。お金持ちはシェルターを購入すればいいが、庶民は戦闘機がやってくれば近くの川に飛び込むか、時間的余裕があれば戦闘機がやって来ない山奥に疎開するしかない。

 北朝鮮が賢ければ、日本や韓国の大都市圏でミニ核爆弾でテロを起こして社会を攪乱する戦法を取る可能性はあろう。ミサイルや核兵器と言ったビッグな脅威に目を向かせておいて、都心でテロ爆発を起こし、高度情報社会を混乱させると言うやり方だ。エージェントを多数送らなければならない。そこまでやってしまうと、日本政府は手の施しようがなくなり、北朝鮮の要望を聞かざるを得なくなるだろう。そこまで考えているのかどうか。

 首都圏を人質にして交渉する能力があるなのかどうか。それは分からない。

 防空壕を掘ろう。川に飛び込もう。田舎に疎開しよう。少なくとも心の準備はしておくべきではないのか。物騒な世の中になったものである。

(2017年9月6日、寺岡伸章)
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